はじまり

姶良火山は、霧島火山脈上に位置しています。この姶良火山が、今から約2億5千年前、旧石器時代に人類史上最大級の大噴火を起こし、軽石、火山灰、火山ガス、水蒸気からなる高温の巨大火砕流で南九州の野山を覆い、焼き尽くし、水平に広がり固結してシラス台地を形成しました。

この噴火で大量のシラスを噴出した為に地下にマグマの空洞の為に陥没し、阿蘇カルデラ ※1ほどもある巨大な姶良カルデラ※2（南北17km、東西23km）が形成されました。

「鹿児島といえば”桜島”」と言われるほど有名になった桜島は、この噴火から1万年以上経過し、カルデラの南側の縁で噴火を繰り返して生成されました。

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軽石流堆積物

軽石流とは、火砕流の一種で軽石塊が多く含まれるものです。この軽石流体積は、シラスの代名詞とも言えます。
軽石流の堆積物は灰白色で半固結状をしていて、多孔質な性質と絶縁的な特性を持ち、また、2mm以上の礫を含んでおり、幅広い粒径から構成されていて、大部分は砂分から成っています。

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降下軽石堆積物

降下軽石とは、火山活動の際、火口から放出された火砕物質が地表に落下して生じた軽石の多い堆積物の事です。当社ではこれをメインに販売しています。
鹿屋市、垂水市を中心に分布している降下軽石は、灰白色で主に軽石礫の集合体から成っています。

姶良火山を噴出現源として、入江火砕流とほぼ同じ時期に噴出したこの降下軽石堆積物は、入江火砕流堆積物の下に位置していることから、入江火砕流が発生する前に噴火したものです。降下軽石堆積物に含まれる軽石は、入江火砕流堆積物に含まれる軽石よりも固く、白い色をしています。

※1　阿多カルデラ
主に阿多火砕流（2万4500年前〜約4万6000年前）により陥没してできた鹿児島湾の湾口部。

※2　姶良カルデラ
主に入戸火砕流（2万4000年前）により陥没してできた鹿児島湾の湾奥部。
この火砕流がシラス台地を構成している。

　

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軽石は鹿児島南部、大隅半島に産出します。
2万5千年以上前に想像を絶する大噴火を起こし、陥没した姶良カルデラに由来します。 爆発によって、火山の噴出物（軽石を空中高く飛散し、大隅半島に降下堆積したもので降下軽石層は、規則正しく成層されています。

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成分

二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化ナトリウム、カリウム、酸化マグネシウム

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組成

火山ガラス、斜長石、輝石、石英、磁鉄鉱など

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